投稿日時 2018-12-26 21:41:30 投稿者 鉄機 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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――死した娘を救うために父は"現代呪術戦"を征く。裏東京伝奇×巨大ロボット―― カクヨムにて連載中 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885880520 ~ep1「東京ミッドナイトアサルト」より抜粋~ 渋谷区、スクランブル交差点上空150m。 帰途に就いた人々の頭上を、砲弾の如くに滑空する物体があった。一対の腕、一対の脚、外套のように着込んだ腰布をはためかせながら、"それ"は摩天楼の狭間にびゅうびゅうと物々しい風切り音を響かせる。 誰にも正体を悟らせぬままに滑空飛翔するそれを、もし道行く人々が見上げたなら何と言うだろうか。 あれはカラスだ。 ――――否、翼はない。 ならば人だ。 ――――否、全高は10m近い。 ビルの壁面が迫る。 衝突は必至、ガラスの奥には無数の人影が控えている。 しかし、漆黒の巨人はその体躯に見合わぬ軽やかさを発揮すると、たった一枚のガラスを割ることもなく蹴り出して見せた。 高度な木工技術に支えられた神木製のボディ。 重量にして僅か1t足らずの巨人は、その身軽な機体を、木質性人工筋繊維が張り巡らされた脚で見事に押し出したのだった。 |
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